【ゴロ】ヒドロキシクロロキンとSLE治療 覚え方

膠原病

SLEの基礎治療はヒドロキシクロロキン

ヒドロキシクロロキン(HCQ)は、もともとマラリア治療薬として作られた薬です。それがいまではSLEの基礎治療薬として、禁忌がなければ全例に推奨される位置づけになっています。

第120回医師国家試験で「まず開始すべき治療」として出題され、「ついに正解選択肢になったか」と臨床医の間でも話題になりました。日本での承認が2015年と比較的新しく、古い教材では扱いが薄い薬です。

覚え方 SLEはヒドロから始めて、目を見張れ

開始薬であることと、副作用の要注意項目をセットにします。

ヒドロキシクロロキン

SLEヒドロから始めて、(網膜症)を見張れ

何をしてくれる薬か

HCQは再燃を抑え、臓器障害の蓄積を防ぎ、生命予後を改善することが示されています。ステロイドの減量にも寄与します。

SLEの治療でステロイドは避けて通れませんが、長期使用による骨粗鬆症、感染症、糖尿病、大腿骨頭壊死といった副作用が問題になります。HCQを土台に置くことでステロイドを減らせる、というのが現在の戦略です。

とくに皮膚症状や関節症状によく効きます。ループス腎炎など重症臓器病変には、HCQに加えてステロイドや免疫抑制薬(ミコフェノール酸モフェチル、シクロホスファミドなど)を併用します。

副作用は網膜症

もっとも注意すべき副作用が網膜症です。長期・高用量で risk が上がり、いったん起こると不可逆で、中止しても進行することがあります。

そのため投与開始前と、その後定期的な眼科検査が必要です。国試では「投与前に行うべき検査は」という形で眼底検査・視野検査を選ばせる出題が考えられます。

ほかに、皮疹(薬疹)、消化器症状、まれに心筋障害があります。

国試ではここが問われる

もっとも問われやすいのが「まず開始すべき薬」としてHCQを選べるかです。反射的にステロイドを選びたくなりますが、軽症のSLEや皮膚・関節症状が主体の症例ではHCQが第一選択になります。

もう1つが眼科受診の必要性。HCQと網膜症はセットで覚えてください。

なお、SLE治療では近年ベリムマブ(抗BLySモノクローナル抗体)、アニフロルマブ(抗I型IFN受容体抗体)といった生物学的製剤も登場しています。名前だけでも知っておくと安心です。

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