【ゴロ】脂質異常症の診断基準 覚え方

dyslipidemia_diagnostic_criteria_thumbnail 内分泌代謝

ゴロ 善いよ悪いよ取りに行こう

善いよ悪いよ取りに行こう

語呂合わせに「いよ」が2つ入っているので、40と140の値を逆に覚えてしまう方がいらっしゃいます。 脂質代謝が悪化するケースを考えれば迷うことはありません。 脂質代謝が悪化する時は、善いものが少なくなり、悪いものが多くなる時です。 つまり、善玉コレステロール(HDL-C)は小さい40が基準値になり、悪玉コレステロール(LDL-C)は大きい値の140が基準値になります。

脂質異常症の診断基準

善いよ:HDL-C(玉コレステロール)<40mg/dL
悪いよ:LDL-C(玉コレステロール)≧140mg/dL
取りに行こう:TG≧150mg/dL

脂質異常症の診断基準(空腹時採血*)

日本動脈硬化学会,動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版

10時間以上の絶食を空腹時とする。ただし、水やお茶など カロリーのない水分の摂取は可とする。

**スクリーニングで 境界域高LDL-C血症、境界域高 non-HDL-C血症を示した場合は、高リスク 病態がないか検討し、治療の必要性を考慮する。

・LDL-CはFriedewald式(TC − HDL-C − TG/5)または直接法で決める。

・TGが400mg/dL以上や食後採血の場合は、non-HDL-C (TC − HDL-C)かLDL-C直接法を使用する。ただし、スクリーニング時に高TG血症を伴わない場合はLDL-Cとの差が+30mg/dLより小さくなる可能性を念頭においてリスクを評価する。

2022年版で追加された「随時採血」の基準

2022年版のガイドラインで、随時(非空腹時)採血のトリグリセライド基準が新設されました。空腹時が150mg/dL以上なのに対し、随時は175mg/dL以上です。食後は誰でもTGが上がるので、少し高めに設定されています。

随時採血の高TG血症

空腹時:TG 150 mg/dL以上
随時(非空腹時):TG 175 mg/dL以上

健診のハードルを下げてより多くの人に受けてもらうための改訂です。ゴロ「善いよ悪いよ取りに行こう」は空腹時の基準なので、そのまま使えます。随時の175は「いーな、ゴー」と足して覚えましょう。

そのほか2022年版では、久山町スコアによる絶対リスク評価の採用、糖尿病合併時のLDL-C目標値の細分化、二次予防の対象へのアテローム血栓性脳梗塞の追加といった変更もあります。

参考文献

日本動脈硬化学会,動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版

イヤーノート 内科・外科編

病気がみえる vol.3 糖尿病・代謝・内分泌

コメント