敗血症性ショックでノルアドレナリンを使用する理由

敗血症性ショックとは、感染症によってショックになっている状態。
厳密な定義は2016年にSCCM(米国集中治療医学会)によって発表されている。

敗血症性ショックにより拡張した末梢血管を収縮させるため

敗血症性ショックの定義

・適切な輸液負荷にも関わらず、平均血圧65を維持するために昇圧薬を必要とする状態
・乳酸値が2mmol/L(18mg/dL)以上

SCCM2016, Sepsis-3

初期治療は輸液負荷に反応しなければノルアドレナリン。
敗血症性ショックでは炎症性サイトカインなどの放出により末梢血管が開き、血圧が低下する。ノルアドレナリンは血管平滑筋のαアドレナリン受容体に直接作用し、血管を収縮させる。

おまけ
敗血症性ショックの初療プロトコールについては、J📚CARTERさんのツイートがおすすめ⇩

参考文献
ガイトン生理学
日本版敗血症診療ガイドライン2016

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