脛骨神経(L4-S3)とは?解剖・支配筋・感覚枝

Tibial nerve解剖

脛骨神経とは?解剖

脛骨神経(読み方:けいこつしんけい、英語:Tibial nerve)は、坐骨神経から分かれて、膝窩から下腿深部を通って外側足底神経内側足底神経にわかれます。足の足底筋(下腿三頭筋、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋)を支配します。また、下腿後面の皮膚感覚を担う腓腹神経を出します。脛骨神経が障害されると歩行時に地面を蹴ることが出来なくなり、下腿から足底の感覚障害が起こります。

Henry Vandyke Carter, Public domain, via Wikimedia Commons
Henry Vandyke Carter, Public domain, via Wikimedia Commons

脛骨神経、内・外側足底神経の支配筋・感覚枝

神経支配筋感覚枝
脛骨神経下腿三頭筋, 足底筋, 膝窩筋,
後脛骨筋, 長趾屈筋, 長母趾指屈筋
内側腓腹皮神経, 内外側踵骨枝,
外側足背皮神経
内側足底神経母趾外転筋, 短趾屈筋,
短母趾屈筋(内側頭), 第1・2虫様筋
固有底側趾神経
外側足底神経短母趾屈筋(外側頭), 足底方形筋,
小趾外転筋, 短小趾屈筋, 小趾対立筋,
第3・4虫様筋, 第1~3底側骨間筋,
第1~4背側骨間筋, 母趾内転筋

固有底側趾神経
Henry Vandyke Carter, Public domain, via Wikimedia Commons
Henry Vandyke Carter, Public domain, via Wikimedia Commons

おすすめ参考書・教科書

プロメテウス解剖学 コアアトラス

プロメテウス解剖学 コア アトラスは解剖のイラストがきれいでわかりやすいです。

神経だけに特化したページがあり、特定の神経の走行をイメージしたい時に便利です。神経以外にも動脈、静脈、筋肉に特化したページもあります。

注意点としては、実際の臓器の写真は掲載されていないため、別に購入する必要があります。

医学書ってお金がかかりますよね。半期だけ必要な教科書があり、お金をどぶに捨てた気持ちになる時がありますが、解剖学の教科書はずっと使います。

研修医になっても読み返す価値のある本です。長い目で見ればコスパの良い本だと思います。

解剖学カラーアトラス

解剖学カラーアトラスは、解剖学実習で実際に見る臓器の写真が大量に載ってます。

イラストでイメージを付けた後にこちらで実物を見ながら勉強した方が頭に残ります。

実地試験はイラストだけ覚えても太刀打ちできません。必ず買いましょう。

グレイ解剖学

友人はグレイ解剖学を使ってました。好きな人は好きです。

大学の本屋さんで手に取ってみて、自分に合った教科書を買いましょう。

イラスト解剖学

イラスト解剖学はマンガで解剖を楽しく勉強できます。肩の力を抜いて楽に読み進められます。

医学部1年生でも理解しやすいと思います。

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