橈骨神経とは?解剖・支配筋・感覚枝

radial_nerve解剖

橈骨神経とは?解剖

橈骨神経(読み方:とうこつしんけい、英語:Radial nerve)は、腕神経叢(C5-T1)から出て、上腕部に走行する後神経束から分かれます。腋窩動脈の背側を通り、上腕深動脈とともに上腕骨の後面に出ます。橈骨神経溝を外下方に走り、上腕三頭筋の外側頭と内側頭の間を通り、外側上腕筋間中隔を貫いて屈側に向かいます。

上腕部の圧迫や上腕骨骨折によって神経障害をきたすと下垂手になることがあります。

Henry Vandyke Carter, Public domain, via Wikimedia Commons, adapted

橈骨神経(C5-T1)の支配筋・感覚枝

神経支配筋
橈骨神経(本幹)
-筋枝
上腕筋, 上腕三頭筋, 肘筋,
腕橈骨筋, 長・短橈側手根伸筋
橈骨神経
-深枝
回外筋, 総指伸筋, 小指伸筋, 尺側手根伸筋,
長・短母指伸筋, 示指伸筋, 長母指外転筋
感覚枝
橈骨神経から出る関節枝:肩関節の関節包
後骨間神経から出る関節枝:手首の関節の関節包, 第1~4中手指節関節の関節包
後上腕皮神経
下外側前腕皮神経
後前腕皮神経
浅枝-背側指神経, 尺側神経との交通枝
Henry Vandyke Carter, Public domain, via Wikimedia Commons, adapted

橈骨神経のわかりやすい動画

英語の解説ですが、図がわかりやすいです。

おすすめ参考書・教科書

プロメテウス解剖学 コアアトラス

プロメテウス解剖学 コア アトラスは解剖のイラストがきれいでわかりやすいです。

神経だけに特化したページがあり、特定の神経の走行をイメージしたい時に便利です。神経以外にも動脈、静脈、筋肉に特化したページもあります。

注意点としては、実際の臓器の写真は掲載されていないため、別に購入する必要があります。

医学書ってお金がかかりますよね。半期だけ必要な教科書があり、お金をどぶに捨てた気持ちになる時がありますが、解剖学の教科書はずっと使います。

研修医になっても読み返す価値のある本です。長い目で見ればコスパの良い本だと思います。

解剖学カラーアトラス

解剖学カラーアトラスは、解剖学実習で実際に見る臓器の写真が大量に載ってます。

イラストでイメージを付けた後にこちらで実物を見ながら勉強した方が頭に残ります。

実地試験はイラストだけ覚えても太刀打ちできません。必ず買いましょう。

グレイ解剖学

友人はグレイ解剖学を使ってました。

大学の本屋さんで手に取ってみて、自分に合った教科書を買いましょう。

イラスト解剖学

イラスト解剖学はマンガで解剖を楽しく勉強できます。肩の力を抜いて楽に読み進められます。

医学部1年生でも理解しやすいと思います。

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