ニコルスキー現象とは
ニコルスキー現象(Nikolsky phenomenon)とは、健常皮膚に圧迫や摩擦を加えると、簡単に表皮剥離や水疱を生じる現象です。 天疱瘡、表皮水疱症、SSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)、TEN(中毒性表皮壊死症)などで陽性となります。水疱症の中でも尋常性天疱瘡と落葉状天疱瘡はニコルスキー現象陽性ですが、類天疱瘡、疱疹状皮膚炎は陰性なので注意が必要です。
ニコルスキー現象のわかりやすい動画
TEN(中毒性表皮壊死症)に伴うNikolsky現象の動画です。簡単に表皮剥離をしていることがよくわかります。
ケブネル現象とは
ケブネル現象(Köbner phenomenon)とは、健常皮膚に摩擦や日光などの刺激を加えると、病変部と同様の変化を生じる現象です。乾癬、扁平苔癬、扁平疣贅、自家感作性皮膚炎などで陽性となります。
扁平苔癬の画像
例えば 扁平苔癬では、健常皮膚部に刺激を加えた場合に、以下の写真のような病変部(扁平に隆起した局面)と同様の変化が出現します。
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