網状皮斑(リベド)とは、大きな網目状紅色調の皮疹。
真皮と皮下脂肪組織の境界部において、静脈網の緊張低下と動脈網の緊張亢進状態が生じることで網目状の皮斑を形成する。生理的に生じるものと、血管炎などの基礎疾患の存在下に生じるものがある。
網状皮斑は、末梢循環不全が原因なので寒冷刺激で症状が顕著になる。
基礎新患がある場合は、根本的な治療を行う。
リベドの原因
- DIC、ショック
- リベド血管症
- 膠原病(SLE、抗リン脂質抗体症候群など)
- 血管炎
- クリオグロブリン血症
- コレステロール塞栓症
- カルシフィラキシー、副甲状腺機能亢進症
- 血液腫瘍(真性多血症、本態性血小板血症、悪性リンパ腫)
- 感染症(梅毒、結核)
研修医は救急外来に運ばれてきたショック患者で遭遇する。
血圧が正常なショック患者の拾い上げとして「リベド」は重要。
血圧正常で以下の3つ以上があればショック状態
・不安、無感情、興奮、嗜眠、昏睡
・呼吸数≧20
・乳酸≧2mmol/L or Base Excess≦-5mmol/L
・四肢冷感か網状皮斑が出現
・乏尿<30mL/時
・体温<36度
参考文献
あたらしい皮膚科学
UCSFに学ぶ出来る内科医への近道
コメント