CHADS2からCHA2DS2-VAScへ
心房細動の脳梗塞リスク評価といえばCHADS2スコアですが、その改良版がCHA2DS2-VAScスコアです。CHADS2で0点だった低リスク群を、さらに細かく層別化できるのが利点です。
CHADS2スコアについては別記事で扱っているので、そちらとあわせて読むと理解が深まります。
スコアの内訳
| 項目 | 内容 | 点数 |
| C | Congestive heart failure(心不全) | 1 |
| H | Hypertension(高血圧) | 1 |
| A2 | Age ≧75歳 | 2 |
| D | Diabetes(糖尿病) | 1 |
| S2 | Stroke/TIA既往 | 2 |
| V | Vascular disease(血管疾患) | 1 |
| A | Age 65〜74歳 | 1 |
| Sc | Sex category(女性) | 1 |
覚え方 2点はトシとソッチュウだけ
8項目もありますが、覚えるべきはどれが2点かだけです。あとは全部1点なので、項目名さえ言えれば計算できます。
2点はトシ(A2:75歳以上)とソッチュウ(S2:脳卒中/TIA既往)だけ
あとは全部1点
略号の中に2が書いてある項目が2点という、そのままの作りになっています。A2とS2。よくできています。
CHADS2との違い
CHADS2はC(心不全)・H(高血圧)・A(75歳以上)・D(糖尿病)・S2(脳卒中既往)の5項目、最高6点でした。
CHA2DS2-VAScで追加されたのがV(血管疾患)、A(65〜74歳)、Sc(女性)の3つ、そして年齢75歳以上が1点から2点に格上げされました。最高9点です。
Vの血管疾患には、心筋梗塞の既往、末梢動脈疾患、大動脈プラークが含まれます。
日本のガイドラインでの位置づけ
欧米ではCHA2DS2-VAScが主流ですが、日本のガイドラインでは非弁膜症性心房細動においてCHADS2スコアが基本とされ、CHA2DS2-VAScのうち日本人で有意だった因子(心筋症、年齢65〜74歳、血管疾患)がその他のリスクとして位置づけられています。
この違いは意識しておくとよいでしょう。国試では素直にスコアの構成要素と点数を問われることがほとんどです。
国試ではここが問われる
計算問題として出る場合、年齢の扱いが正誤の分かれ目になります。「78歳女性、高血圧あり」なら、A2で2点、Scで1点、Hで1点の計4点。65〜74歳と75歳以上でダブルカウントしない点に注意してください。
また、弁膜症性心房細動(機械弁、リウマチ性僧帽弁狭窄症)にはスコアを使わず、無条件でワルファリンという点も頻出です。DOACは使えません。

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