血清アルブミン減少の原因

Alb検査

基準値:3.8~5.2g/dL
検査目的:栄養状態、肝・腎障害などの評価

血清アルブミンは、肝臓で合成される蛋白

アルブミンの減少は
①産生の低下(肝障害, 炎症性疾患)
②体外(尿, 消化管, 皮膚)への漏出
③代謝亢進(甲状腺機能亢進症, 炎症性疾患)
④栄養不要(低栄養, 消化吸収障害)
でおこる

血清アルブミンの増加は脱水症以外では認められない

血清アルブミン値考えられる病態・疾患
減少2.5g/dL以下[高頻度]ネフローゼ症候群, 重症肝障害, 悪液質
[可能性]蛋白漏出性胃腸症, 吸収不全症候群, 栄養障害, 熱傷, 先天性無アルブミン血症
2.5~3.2g/dL[高頻度・可能性]上記(先天性無アルブミン血症除く)の他に, 炎症性疾患
3.2~3.8g/dL[高頻度・可能性]上記の他に, 甲状腺機能亢進症, 血液希釈

参考文献
異常値の出るメカニズム
臨床検査データ

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